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マラリアの予防接種がアフリカで開始

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マラリアとは・・・


マラリア(malaria)とは、世界三大感染症(エイズ、結核、マラリア)のうちの1つです。

このマラリアの感染者数は、全世界で毎年2億人以上に上っています。


なお、そのうちの1%、年間200万人以上の方が、マラリアが原因で命を落とされています。

日本国内では、2011年の日本人のマラリア感染者数が78人で、全て海外で感染した輸入感染の報告例になります。


マラリアの症状や予防法


マラリアの症状は、主に、発熱や悪寒、筋肉痛、下痢などになります。

なお、マラリアは、発症すると、短期間で重症化する傾向があり、処置が遅れると、最悪死に至ることがあります。


このマラリアを媒介する蚊は、日本にも生息しているシナハマダラカです。


マラリアの治療薬は、すでに開発されていて、マラリアを予防するために、マラリアの治療薬を海外旅行期間中に服用し続けることも行われています。


マラリアワクチンの開発


マラリアのワクチンは、「モスキリックス(Mosquirix、RTS、S)」と言い、世界で初めて使用が承認されたマラリアワクチンになります。

2019年4月23日には、アフリカのマラウイの首都リロングウェで、マラリアの予防接種が開始されています。


なお、アフリカのケニアとガーナでも、マラリアの予防接種が行われます。


因みに、「モスキリックス」は、30年余りの歳月と10億ドル(約1100億円)近くの予算が投じられて開発されています。

世界保健機関(WHO)のテドロス・アドハノン・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は、「マラリア予防は、ベッドの蚊帳などの対策によりここ15年で大きく前進したが、進展は停滞しており、後退している地域もある。我々には、マラリア対策を再び軌道に乗せる新たな解決策が必要で、新しいワクチンはその達成に向け有望な手段となる。」と予防接種開始を評価しています。


モスキリックスの注意点


マラリアの予防ワクチン「モスキリックス」は、臨床試験において、安全性が確認され、マラリアの感染率を40%近くまで下げる効果を示しています。

この効果は、これまでに開発された類似のワクチンの中で、最高の予防効果を発揮しています。


ただし、モスキリックスを接種したとしても、マラリアの感染を完全に防げないことになります。

そのため、モスキリックスの予防接種後も、蚊取り線香や防虫剤、蚊帳などの従来の予防手段と組み合わせる必要があります。


また、モスキリックスは、効果を発揮させるためには、厳格な日程で4度の連続接種を受ける必要があります。

なお、予防接種が開始されたアフリカの地方部にとっては、この日取りが難しい問題として挙げられています。


アフリカ諸国で蔓延するマラリア


マラリアは、アフリカ諸国の子どもを中心に、感染者が広がり、毎年数十万人の死者が出ています。

特に、マラウイでは、毎年600万人のマラリア感染が報告されています。


なお、マラウイの保健省は、マラリアの予防接種により、100万人の感染を防ぎ、4000人の命が救える見通しだとしています。

因みに、モスキリックスのワクチン接種は、マラウイ、ケニア、ガーナの3か国にいる2歳児以下の乳幼児36万人を対象としています。


これにより、モスキリックスの有効性に関して、幅広い知見を得るとともに、アフリカ地方部への提供方法の実行可能性を確認することを計画しています。
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