介護の話

有料老人ホームの入居前に確認したいこと

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介護◎見学会や体験入居を利用する

介護付き有料老人ホームサービス付き高齢者向け住宅などの介護施設は、新しく入ってくる入居者のために、事前見学会や体験入居などを開催しています。

また、最近では、介護施設を紹介する会社が、介護施設を巡るバスツアーを企画し、複数の介護施設を見学して、比較検討する機会を設けています。


なお、これらの見学会や体験入居は、介護施設を探している高齢者の方が気軽に参加できて、入居後の生活をイメージしやすいようにプログラムが組まれています。





◎介護施設の入居前に確認したいこと

介護付き有料老人ホームなどへの入居を決める前には、施設の利用料金のほかに、居室や共同施設、利用できる介護サービス、医療機関との連携、スタッフの人員、外部環境などを確認しておくことが大切です。

特に、入居した後、要介護度が上がった場合や胃瘻(胃ろう)などの医療的処置が必要になった場合などに、そのまま入所し続けられるのかを確認しておくことが重要です。


<入居前の確認事項>


・料金体系

・契約内容

・施設の立地

・施設の周辺環境

・建物の設備

・入居する部屋

・介護サービスやリハビリ体制

・提携している医療機関

・スタッフの数や対応

・生活相談や緊急時の対応

・要介護度の上昇による退去条件の有無

など






◎入居に伴うお金を知る

有料老人ホームなどの介護施設に入居するには、入居金(入居一時金)や月額料金(月額利用料)、管理費(施設利用料)、食費などのお金が必要となります。

また、最近では、料金プランが複数設定されていて、入居者が初期費用を抑えたり、月々の利用料を抑えたりできるコースが用意されています。


<入居に伴うお金>


入居金(入居一時金):多くは、専用居室や共用施設の家賃相当額の一部に充当されます。施設によっては、返還金制度を設けて、退去時に清算してくれるところもあります。(マンションやアパートなどの部屋を借りる際の敷金みたいなものです。)

月額利用料:家賃(賃料)に相当し、専用居室の広さや設備によって決められています。

管理費(施設利用料):管理にかかわる経費、共用施設や設備の維持費に充当されます。

食費:朝食、昼食、夕食の1日3食の食材費や調理費です。施設によっては、月額利用料に含まれている場合もあります。

など

※介護保険の自己負担分、医療費、居室の光熱水費、電話代、日用品・介護用品代などは、自己負担となります。

※共用施設とは、食堂や浴室、談話室、洗濯室、多目的ホール、娯楽室、機能訓練室、理美容室、ファミリーダイニング(応接室)などのことです。






◎契約内容を知る

介護施設に入居する前には、入居条件や生活規約、管理規定、退去要件、介護サービスの利用状況など、契約内容を事前に確認することが大切です。


なお、これらの契約内容は、施設側から重要事項説明書を基にした説明が契約前に必ずあります。

そのため、入居契約書にサインする前に、疑問点や分からないことがあれば、遠慮なく質問して、不明点や不安要素を明らかにしておくことが大切です。


特に、介護度が上がった場合には、そのまま生活できるのか、特別養護老人ホーム(特養)に転居できるのかを確認しておくことも重要です。

また、契約内容を後で確認できるように、契約書類を残しておくことも大切です。




◎立地や周辺環境を知る

介護施設へのアクセスや周辺環境の良さを調べておくことが大切です。

特に、自立した生活を送ることができる方では、建物の周辺に散歩できるコースがあったり、買い物できる場所があったりすることが、外出の機会を増やすことにつながります。


また、家族や親類、友人が訪ねてくる場合、最寄り駅からの所要時間や交通手段、駐車場の有無などが、訪問頻度に大きく影響します。

なお、家族などが介護施設に通いやすいと、入居後の利用者の状況の変化に気が付きやすく、施設側とのコミュニケーションも取りやすくなります。




◎施設の設備や管理体制を知る

入居する方は、自身が使用する専用の居室(部屋)だけでなく、トイレや浴室、収納設備、冷暖房、緊急通報装置の有無、その他の付属設備を確認しておくことが大事です。

また、共用スペースの使い勝手、居心地、ほかの入居者の利用状況なども確認しておきます。


そして、介護に関わる個人浴や機械浴の有無、機能訓練室の充実度などもチェックします。

なお、建物内の清掃の頻度やメンテナンス状況も確認して、衛生管理が行き届いているかも大切になります。




◎介護や医療、リハビリ体制を知る

介護施設で利用できる介護サービス、リハビリ訓練などを確認しておきます。

また、外部の事業者による在宅介護サービスを利用できるかどうかや、看護師が常駐していない場合に、訪問看護サービスを利用できるかの確認も大切となります。


そして、夜間や緊急時の対応、定期健康診断の有無、協力医療機関とその診療科目、救急搬送する場合の協力病院なども大切です。

なお、リハビリ訓練は、そのプログラムの内容や機能訓練指導員の有無、実施状況なども、あらかじめ調べておくことが大切となります。




◎スタッフの質を知る

介護施設に入居して、長い期間、快適に生活を続けていくためには、施設内のスタッフと仲良く過ごせるかが大変重要となってきます。

また、スタッフの質は、介護サービスの質を左右するため、良い人材をそろえている施設かどうかを確認することが大切となります。


そのため、スタッフの数が足りているかどうかを確認し、皆が笑顔で入居者に対応して、余裕があるかどうかをチェックします。

また、スタッフの言葉遣いや挨拶の仕方、入居者への心配りなどを観察しておくことが大切です。


なお、人員に余裕がない介護施設では、スタッフが仕事に追われて、施設内を忙しく動き回り、対応が機械的になっていることが多いです。




◎運営主体を知る

介護施設への入居を決める前に、その介護施設を運営している事業者を調べておく必要があります。

特に最近では、介護事業者が運営資金に行き詰まり、突然倒産して、入居者が強制退去を迫られるケースも出てきています。


そのため、介護施設を運営している事業者が、健全な財務状況にあることや利益追求型の運営をしていないことを確認しておくことが必要です。


ただし、これらの情報は、大手の介護事業主でない限り、一般に公開されていない情報になります。

そのため、入居しようとしている介護施設の口コミやレビュー、入居金や月額利用料が不自然に高すぎたり、安かったりしないかどうかをチェックします。


また、介護施設の運営事業者が土地と建物の両方を所有しているかどうかも重要な判断材料となります。

これは、介護事業者が土地を所有していない場合や建物を所有していない場合、土地や建物の賃料の不払いによって、入居者が強制退去しなければいけなくなる可能性が出てくるためです。


そのため、運営事業者の運営方針や運営状況も、入居後の生活に関わってくるため、事前に調べられることは調べ尽した方が無難になります。




◎見学会や体験入居の注意点

介護施設の見学会や体験入居は、新規物件でない限り、先に入居している方が生活している状況で行われます。

そのため、見学会や体験入居では、よそのお宅を訪ねている状況を忘れないように、大声を出したり、勝手な振る舞いをしたりしないように注意します。


また、写真撮影をする場合は、写真を撮る前に、施設側の許可を取り、入居者の顔が写り込まないようにすることが大切となります。

なお、体験入居は、多くの場合、見学会後に、入居を前向きに検討している方向けに行われます。


この体験入居は、お試しでホームへ入所できるため、見学会では分からなかった夜間対応やほかの入居者・スタッフとの人付き合いなどが観察できます。

また、施設によっては、レクリエーションやイベントに参加させてもらえる場合もあり、家族と一緒に検討する良い機会となります。


<体験入居の確認ポイント>


・部屋の間取りや日当たり、風通しの良さ、外の眺め

・施設内の温度調節、生活音、臭いなど

・キッチンやバス、トイレ、収納の広さや使い勝手

・食事メニューや味付け、食事量、病気療養食への対応

・清掃頻度やその状況

・緊急通報装置や手すり、バリアフリーなど

・医療や介護体制

・緊急時の搬送先、協力医療機関など

・スタッフの人員配置やその働きぶり

・施設長の人柄や対応

・介護予防プログラム、機能訓練の内容

・建物周辺の状況、散歩コースの有無、地域のコミュニティーなど

・入居者の生活風景、生の感想、友達になれそうな人の有無

など


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