がんの話

がん治療に対する正しい基礎知識

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治療◎日本人の2人に1人は・・・

近年、日本人の2人に1人は、「がん(癌)」にかかると言われています。

そのため、将来において、誰でも、「がん」であると告知されても不思議ではない世の中となっています。


もし、突然「がん」と告知されたら、がんに対する恐怖や不安、がんの治療法やお金の心配など、それまで他人事であったことが我が身のことになってしまいます。

そのため、いざというときに慌てないために、がん治療に対する正しい基礎知識を持っておくが大切になります。


◎がん政策

現在、がんは、治療できる病気になりつつあり、以前のような「不治の病」ではなくなってきています。

政府は、がんになっても、安心して暮らせる社会を目指し、2016年に「改正がん対策基本法」を成立させています。


<改正がん対策基本法の要点>


基本理念:がん患者さんが尊厳を維持しながら、安心して暮らすことのできる社会の構築を目指す。

がん医療の整備:がん治療の質を上げて地域格差をなくし、患者さんの意思を尊重したがん医療を整備する。

がん教育の推進:がんに関する知識や患者さんへの理解が深まるように、国民への啓発・周知を徹底する。

事業主の責務:がん患者さんが治療を受けながら、働き続けることができるように、「がん患者さんの退職防止指針」を策定。

など



また、政府は、がんを早期発見して、早期治療ができるように、対策型のがん検診を推進しています。

この対策型のがん検診は、検診で早期発見できる種類のがんで、治療により、死亡率が確実に減少している5つのがんを対象としています。


<5つの対策型がん検診>


胃がん

子宮頸がん

肺がん

乳がん

大腸がん



◎知っておきたいがん治療の基礎知識


<がん治療の基礎知識>


標準治療

先進医療

LIFE SCIENCEとHUMAN ART

など



◎標準治療とは・・・

がん治療を受けるうえで、最も重要なのが「標準治療(ひょうじゅんちりょう)」と呼ばれる治療法です。

標準治療は、主に、「手術・化学療法・放射線治療」を組み合わせて行われ、「集中的治療」とも呼ばれている治療法です。


この標準治療は、科学的根拠(エビデンス)に基づいて推奨される「がん治療」になります。


つまり、標準治療は、これまでのがん患者さんの治療成果や経過などのデータを積み上げて考え出された治療法です。

そのため、標準治療は、安全性が高く、最も効果的な治療法になります。


ただ、がん患者さんのなかには、標準治療という言葉のイメージから「並みの治療法」と捉え、「先進医療」のほうが優れていると思われている方もいます。


なお、標準治療の「標準」とは、「日本国内のどこでも受けられる」ということを意味しています。

因みに、標準治療は、そのほとんどで健康保険が適用されており、保険診療の中で受けられる治療法となっています。


<標準治療>


手術:がんを切除する治療法。体への負担が少ない内視鏡や腹腔鏡を使った手術もあり、入院期間が従来よりも短縮されてきています。

化学療法(薬物療法):抗がん剤を投与して、薬でがん細胞を攻撃する治療法。特徴的な分子レベルの異常を標的とした分子標的治療薬も開発されています。

放射線療法:放射線を照射して、がん細胞を攻撃する治療法。がん細胞の増殖を抑えたり、がんを死滅させたりすることができます。なお、手術前に腫瘍部位を縮小させたり、痛みを和らげたりする目的でも行います。



◎先進医療とは・・・

先進医療(せんしんいりょう)とは、厚生労働大臣が定めた評価療養のことで、保険診療とは認められていない高度な医療技術の安全性や有効性を評価している最中の治療法のことです。

そのため、先進医療は、がんに対する最先端の医療技術を用いた治療法ではあるものの、その安全性や有効性が確立していない治療法になります。


例えば、最近注目されている「ゲノム医療」が、この先進医療に該当します。

「ゲノム医療」は、自分がどんながんになりやすいのか、どんな薬(抗がん剤)が効きやすいのかなどを、遺伝子情報から調べて、最適な治療法を見つける先進医療です。


この「ゲノム医療」は、将来、標準治療に取り入れられると期待されています。

ただし、これまでのところ、がんの遺伝子検査を受けた患者さんのうち、治療まで辿り着けたのは、その1割程度となっています。


そのため、「ゲノム医療」は、治療薬の開発や遺伝子情報の集積が今後の課題となっています。

なお、安全で、最も治療効果が高いのは、長年のがん患者さんの治療実績を積み上げた「標準治療」になります。


◎がん医療を支える2つの力

がん医療を支える2つの力には、「LIFE SCIENCE(ライフ サイエンス)」と「HUMAN ART(ヒューマン アート)」というものがあります。


このうち、「LIFE SCIENCE」とは、がんの基礎研究やがんの治療成果の積み上げ、治療薬や医療機器の開発など、がん医療の基礎となる力です。

一方、「HUMAN ART」とは、がん患者さんを取り巻く人たちの優しさや思いやり、医療スタッフとの信頼関係など、精神的な支えとなる力です。


これらの力は、がん患者さんの暮らしや治療で大きな助けとなり、がんの治療効果を高める働きがあります。


◎初めてのがん治療

初めて、がん治療を受けるときには、医師による病状の進行や標準治療の内容をよく聞くことが大切です。

その際、がん患者さんは、自身の治療について、検査や診断結果、治療法の種類、治療中の生活など、疑問点が解消し、納得がいくまで説明を受けるようしにします。


なお、がんは、その進行や再発によって、標準治療以外の治療が必要になることもあります。

そのため、がん患者さんやその家族は、がんに対する知識を深めておくことが必要になります。


また、ゲノム医療や再生医療などの先進医療についても、その最新情報を収集しておくと、がん治療に役立つことがあります。


◎がんについて詳しく知りたい方や相談したい方は・・・

がんの最新情報や治療法、がん検診などについて、詳しく知りたい方は、「国立がん研究センターがん対策情報センター」が運営しているサイトがお勧めです。

また、がんについて相談したい方は、がんの診療拠点となっている病院の相談窓口や「がん情報サービスサポートセンター」で、気になることや悩みを相談することができます。


特に、がんの診療拠点病院では、さまざまな悩みに応えられる職種のスタッフが常駐しています。

そのため、がん治療の種類やその経過、再発の可能性、抗がん剤による副作用、手術方法、リハビリなどの専門的な説明を受けることができます。


<がんに対する正しい情報を得られるサイト>


公式サイト:「がん情報サービス」

URLhttps://ganjoho.jp/

※国立がん研究センターがん対策情報センターが運営するウェブサイトです。




<がんに関する相談窓口>


病院窓口:全国のがん診療連携拠点などに設置されている相談窓口(各窓口は、上記の「がん情報サービス」のサイトから調べることができます。)

がん情報サービスサポートセンター:TEL0570-02-3410(平日の午前10時~午後3時受付※土日祝日は除く)

など


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