目の奥が痛いなら、眼圧検査

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目◎目の奥が痛い・・・

読書をしていたり、パソコン作業をしていたりしたときに、目の奥がズーンと重痛くなったら、眼圧検査を受けてみることが大切です。

これは、目が、「痛み」という悲鳴を上げて、異常を知らせるサインを発している可能性があるからになります。


また、40歳以上の方は、定期的に眼科を受診して、眼圧が高くなっていないかをチェックしてもらうことが大切です。



<眼圧の正常値>


正常値:10~21mmHg

平均眼圧:約15mmHg

日内変動:3~6mmHg(緑内障では、10mmHg以上)

※眼圧は、一般的には、朝に高く、夜に低くなる傾向にあります。






◎眼圧が高くなるのは・・・

眼圧が高くなるのは、緑内障(りょくないしょう)という病気です。

この緑内障は、角膜と水晶体の間(眼房)を満たしている「眼房水(がんぼうすい:aqueous humor)」がうまく排出されずに、滞ってしまうことにより引き起こされます。


眼房水は、毛様体や虹彩から分泌され、血管のない角膜やレンズに酸素や栄養を供給します。

また、眼房水は、眼球内に一定量が常に保たれる仕組みとなっています。


なお、余分な眼房水は、毛様体静脈や角膜と虹彩の間にあるシュレム管(強膜静脈洞)へ排水されます。

しかし、何らかの原因で、眼房水の排出が滞ると、眼房水が溜まりすぎ、眼圧が高くなっていきます。


もし、眼圧が高くなり過ぎると、目の神経が圧迫されて傷つき、視野が欠けていきます。

因みに、眼房水の排出が滞るタイプは、緑内障の約10%を占めています。




◎緑内障とは・・・

緑内障(glaucoma)とは、眼圧が上昇し、視神経が障害を受けて、視神経乳頭障害や視野異常などの特徴的な症状が現れる疾患群のことです。

この緑内障は、糖尿病に合併する網膜症と並ぶほど、失明原因のトップとなっています。


緑内障の発症には、何らかの原因により、眼房水の排出が難しくなる原発性緑内障があるほか、他の疾患が原因となって起こる続発性緑内障、成長の過程で眼房水の排出が難しくなる発達性緑内障があります。

なお、最近では、眼圧が正常値なのに、長年のうちに目の神経障害が進む「正常眼圧緑内障」の患者さんが増えてきています。


因みに、「正常眼圧緑内障」は、日本人の緑内障の約7割を占めるとされています。




◎緑内障は、早期治療が大事

緑内障は、早期治療がとても大事になります。

それは、緑内障で傷ついた視神経は、元の状態に戻ることはなく、視野がどんどん欠けていくからになります。


そのため、緑内障の治療は、いかに早い段階で症状の進行をとめることができるのかがポイントになります。


なお、緑内障の治療には、一般的に、眼房水の分泌を抑える目薬と、眼房水の排出を促す目薬を組み合わせて行います。

また、正常眼圧緑内障の場合でも、その多くは、目薬により眼圧を下げる治療から入り、経過を観察していきます。


<緑内障の治療>


(薬物療法)
房水産生抑制剤:β遮断薬、炭酸脱水酵素阻害薬など

房水流出促進剤:コリン作動薬(ピロカルピンなど)、コリンエステラーゼ阻害薬、交感神経作動薬、プロスタグランジン関連誘導体薬など


(手術療法)
レーザー光線による手術:虹彩切開術、線維柱帯形成術など

観血的手術:非濾過手術(虹彩切除術、線維柱帯切開術、隅角癒着解離術など)、濾過手術(線維柱帯切除術など)

※近年は、術後成績が格段にアップする細胞増殖阻害薬を用いた線維柱帯切除術もあります。






◎緑内障の手術は・・・

緑内障の治療は、まずは、目薬を用いて、眼圧を下げることから行います。

そして、この目薬治療により、眼圧が十分に下がらない患者さんや、複数の目薬を使わなければいけない患者さんが手術の対象となります。


なお、眼房水の排出路が詰まってきた場合には、角膜に2mm程度の小さな穴をあけて、メスで通り道を切り開く手術が効果的です。

この手術は、片方の目で15分程度で済み、傷跡もなく治ります。


因みに、眼房水の排出路が完全に塞がってしまっている場合には、眼房水を白目のほうへ排出させる手術が必要になる場合もあります。
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