介護の話

介護保険でまかなう「生活援助」の利用上限

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介護◎生活援助とは・・・

生活援助(せいかつえんじょ)とは、介護保険でまかなう介護サービスのことです。

この生活援助は、介護が必要な高齢者の自宅をヘルパーが訪ねて、介護サービス利用者の掃除や調理などを行います。


厚生労働省(厚労省)によると、全国で約49万人の方が、この生活援助サービスを利用しています。

その1人あたりの平均は、月に約11回となっています。


なお、生活援助サービスを、月に31回以上利用している方は、約2万5000人に上り、なかには、月に100回以上利用しているケースも報告されています。

このため、以前から、生活援助サービスは、介護費用の無駄遣いとの指摘が出ています。



<生活援助で行えるもの>


(利用者本人が行う行為のみ)
・掃除
・洗濯
・ベッドメイク
・衣類整理
・被服補修
・調理
・配膳
・下膳
・買い物
・薬の受け取り
など




<生活援助で行えないもの>


(利用者の日常生活を超える行為)
・家族のための生活援助
・家族が行うのが適当な生活援助
・利用者以外の洗濯や調理、買い物、布団干しなど
・利用者の居室以外の掃除
・来客の接待
・自家用車の洗車
・庭の草むしり
・花木の水やり
・犬猫などのペットの散歩や餌やりなど
・家具・電気器具の移動や修繕
・部屋の模様替え
・大掃除
・窓のガラス拭き
・床のワックスがけ
・室内外の家屋の修理
・ペンキ塗り
・植木の剪定
・正月や節句などの飾りつけや特別料理
など






◎生活援助の利用上限

厚生労働省は、介護サービスで行われる「生活援助」について、1か月あたりに利用できる回数の上限を設定しました。

それによると、生活援助の利用上限は、利用者の要介護度で異なります。


<生活援助の利用上限(1か月あたり)>


要介護1:27回

要介護2:34回

要介護3:43回

要介護4:38回

要介護5:31回






◎2018年10月から開始

厚生労働省は、2018年10月から、介護サービスの生活援助について、1か月あたりの利用上限を開始します。

これは、介護保険の費用でまかなう生活援助の使いすぎを防ぐ目的で導入されます。


なお、生活援助の利用上限を上回る場合には、利用者のケアプラン(介護計画書)を作成したケアマネジャー(介護支援専門員)が、市区町村への届け出を行う必要があります。

因みに、市区町村がケアプランを検証し、必要以上の利用回数がある場合には、そのケアプランを「不適切」と判断し、ケアマネジャーに対し、ケアプランの変更を求めます。




◎今後は・・・

今後は、過剰サービスと言われないように、生活援助サービスは、必要とされる回数をケアプランに盛り込むことになります。

そのため、利用者の意向を踏まえながら、自立度を上げるための生活援助という形が相応しくなります。


なお、生活援助の利用上限を超えるケアプランは、「過剰介護」や「不適切事例」と判断されやすくなります。

そして、これらのケアプランは、市区町村による実態調査の対象となり、市区町村の職員や実務経験5年以上の主任ケアマネジャー(主任介護支援専門員)などの調査を受ける可能性が高くなります。


因みに、この調査により、過剰介護と判断された場合には、各自治体が介護事業者に対して、是正勧告や立ち入り調査、介護報酬の返還を求めることになります。
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