突然やってくる失神の防ぎ方

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予防◎失神とは・・・

失神(しっしん:syncope、faint)とは、一般的には、一時的に意識を失うことを言います。

一方、失神は、医学的には、脳の血流が一過性に低下することにより、数秒から数分の比較的短い時間、意識が消失することを言います。


この失神は、その多くは、不安や恐怖、痛みなどが引き金となって、急激な心の動揺(情動変化)が起こることで引き起こされます。

また、失神は、過換気症候群(かかんきしょうこうぐん)におけるアルカローシスと脳血管収縮のために引き起こされることもあります。


さらに、起立性低血圧、心臓障害、貧血、アーノルド‐キアリ症候群などの椎骨脳底動脈循環不全などが、失神の原因となることもあります。

なお、てんかんの場合には、脳の血流量が減少しないため、てんかんによる意識消失は失神とは言わずに、意識消失発作と言います。



<失神の原因>


・不安や恐怖、驚きなどの精神的ストレス

・痛みや苦しみなどの肉体的ストレス

・過換気症候群

・起立性低血圧

・貧血

・心臓障害、循環障害

・脱水

・自律神経の乱れ

など






◎反射性失神は、意外と多い

反射性失神(はんしゃせいしっしん)とは、不安や痛みによるストレスなどが引き金となって、脳の血管が急激に収縮して引き起こされる失神のことです。

この反射性失神は、新入生や新社会人、引越し後など、生活環境が変化した方や、不眠や疲労、生活習慣の乱れなど、心身のバランスが崩れた方などに、意外と多く発症しています。


なお、この反射性失神は、心臓に起因する心原性失神(しんげんせいしっしん)とは異なり、突然死の危険性はない失神になります。

ただし、反射性失神は、繰り返し起こることが多く、突然意識を失うために、倒れて怪我をしたり、また倒れるのではないかと不安になったりして、生活に支障をきたすことがあります。




◎反射性失神には、前触れがあることも・・・

反射性失神は、症状を発症した患者さんのうち、7~8割ぐらいの方には、気分の悪さや吐き気、めまい、目の前が暗くなるなどの前触れ(前兆)が起きています。

そのため、反射性失神を繰り返す方は、これらの前駆症状を感じたら、すぐにしゃがんだり、倒れないように壁にもたれかかったりして、大きな怪我を防ぐことが大切です。


また、蒸し暑い室内や寒暖差のある室内への移動、タバコの臭い、タクシーやバス内の臭い、逃げ場のない満員電車、極度の緊張状態など、特定の場所や状況で失神を引き起こす方もいます。

そして、飲酒や水分不足、脱水なども、失神を引き起こす引き金となり、注意が必要です。


因みに、湯船に浸かっているときや、銭湯やサウナのあとに、意識を失うことが多いのは、脱水により脳の血流量が低下することに起因しています。




◎失神を予防する効果的な対処法

反射性失神は、失神の前触れがある方の場合、引き金となる場所や状況を避けるほかにも、失神を予防する効果的な対処法がいくつかあります。


<失神を予防する方法>


(異変を感じたら・・・)
・しゃがみこむ

・横になる

・壁にもたれかかる


(立っていなければいけないとき)
・手を握り締める(片手だけでも良い)

・足を交差させて、ふくらはぎや太ももに力を入れる

・両手を組み合わせて、引っ張り合う

・腹筋に力を入れる

など






◎失神は、血圧上昇で予防

反射性失神の原因の多くは、一過性の脳血流量の低下です。

このタイプの失神は、精神的ストレスや痛み刺激などにより、自律神経のバランスが崩れて、脈や血圧が乱れて失神する場合が多くなっています。


そのため、反射性失神を防ぐためには、大きな筋肉を緊張させて、血管を引き締めることにより、血圧を上昇させることが効果的です。


なお、反射性失神は、女児や成人女性に意外と多く発症し、学校の朝礼や満員電車の中などで、突然倒れる方が多くなっています。

また、これらの方では、全校集会や満員電車内で動けずに立ち続けていたり、採血時の注射の痛みや生理中にくる強い痛みなどを感じたりしたことが、失神の引き金となっています。




◎失神は、予備知識や対処法が大事

反射性失神は、失神が起きる仕組みや失神の前触れ、起こりやすい状況などの知識をあらかじめ備えておくことが大切です。

そして、反射性失神への予防法を身につけておくことが、日常生活を送るうえでの安心感となり、失神の発現頻度を少なくすることにつながります。
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