暮らし雑学

海水浴中に遭遇する離岸流の危険性

0 0
危険◎海水浴に潜む危険

海水浴は、夏休み中の小中学生にとって、たいへん楽しみなイベントです。

しかし、この海水浴には、クラゲに刺されたり、岩場で足を切ったりといった危険が潜んでいます。


また、近年では、全国の海水浴場で水難事故が多発しています。


警察庁の調べでは、2017年度に発生した海水浴場での水難事故は、全国で1341件に上り、1614人の水難者が出ています。

そして、そのうちの約半数にあたる679人の方が、命を落とされたり、行方不明となったりしています。





◎海で流される原因

海水浴中に、気持ちよく泳いでいて、知らない間に沖のほうへ流されてしまうことがあります。

その原因は、「離岸流(りがんりゅう)」という目に見えにくい潮の流れによります。


この離岸流は、海岸に打ち寄せた波が沖へ戻ろうとするときに発生する強い潮の流れのことです。

なお、離岸流は、防潮堤や波消しブロックのない海水浴場では、どこの海岸でも発生する可能性のある潮の流れとなっています。




◎怖い離岸流の正体

離岸流は、岸から沖のほうへ向かって、一方的に流れる速い海水の流れのことです。

この離岸流は、英語で「rip current(リップカレント)」と言いますが、あまりに流れが速いため、オリンピックの水泳選手でも流されてしまう危険性のある潮の流れです。


<離岸流の正体>


発生場所:防潮堤や波消しブロックのない海岸線。発生頻度は不明で、発生から2時間程度で位置が変わったり、1か月以上同じ場所で発生し続けたりします。

:離岸流の幅は、10~30m程度で、それほど大規模には発生しない傾向にあります。

長さ:通常、数10m~数100m程度。300mほど沖合いでは、離岸流の流速が弱まり、脱出しやすくなります。

速さ:最大で1秒間に2mほどの流速。大体、人が歩く速さと変わらない程度の流れの速さです。しかし、水中ではオリンピック選手でも流れに逆らって泳ぐことが困難な速さとなります。

見た目:注意深く水面(海面)を見ると、波の泡や流木、海藻などが岸とは逆方向へ流されていくのが分かります。上空から見ると、周りの海水よりも少し濃い色をしています。






◎離岸流に流されたときの対処法

離岸流の流れに入ってしまうと、気がつかないうちに、沖合いの方へ流されてしまいます。

また、急いで浜辺へ戻ろうとすると、流れに逆行することになり、余分な体力を消耗して、おぼれてしまう危険性を高めてしまいます。


そのため、離岸流の流れに乗ってしまった場合には、まずは、落ち着いて周りの状況を確認することが大切です。


<離岸流に流されたときの対処法>


・落ち着いて、周りの状況を確認します。

・ライフセイバーや海水浴場の監視員に向かって、流されていることを知らせます。

・無理に岸へ戻ろうとせずに、流れが遅くなるのを待ちます。

・流れが遅くなったら、浜辺や海岸と平行に泳ぎ、離岸流から抜けます。

・泳ぎに自信のない方は、手足をばたつかせずに、浮くことだけに専念します。

・近くに、漁船やプレジャーボートなどを見つけたときには、助け(救助)の合図を送ります。

など






◎海に入る前には・・・

海水浴に来て、海に入ろうとする前には、必ず、潮の流れを確認するようにします。

特に、波の泡が岸から遠ざかっていく場合には、離岸流の流れが発生している場所の可能性があります。


そのため、これらの場所での海水浴を避け、波消しブロック内やテトラポッド内で、波が穏やかな場所で泳ぐようにします。


なお、離岸流は、毎年、どこの海水浴場でも発生しています。

そして、海水浴場で溺れる水難事故のうち、半数以上がこの離岸流による事故であると言われています。


そのため、離岸流の特性をよく知って、海水浴が楽しい思い出になるように注意することが大切です。
トップページに戻る
サイトマップ・記事一覧に戻る

0 Comments

There are no comments yet.

Leave a reply