全身・その他

素朴な疑問!よく「風邪を引いた」と言いますが、その風邪って何?

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医学用語◎風邪とは・・・

風邪とは、ウイルスや細菌に感染して引き起こされたり、アレルギーなどの非感染性の要因によって起きたりする上気道の急性炎症(上気道症候群:upper airway syndrome)の総称のことです。

風邪は、医学的には、「かぜ症候群(cold syndrome)」と言います。


風邪の主な原因は、ライノウイルスやコロナウイルス、アデノウイルスなどのウイルス性の感染です。

そのほかの原因には、細菌性感染、冷気や乾燥などで起こるアレルギーによる炎症などもあります。


◎風邪を引き起こすウイルス

風邪を引き起こすウイルスは、200種類以上あり、風邪を引き起こす原因の約8割が、このウイルス性感染によるものです。


鼻風邪では、くしゃみや鼻水、鼻づまりなどの症状が現れ、ライノウイルス、RSウイルス、コロナウイルスなどにより引き起こされます。

また、のど風邪では、喉の痛みや発熱、咳、痰などの症状が現れ、アデノウイルス、コクサッキーウイルス、パラインフルエンザウイルスなどが引き起こします。


さらに、気管支風邪では、咳や痰などの症状が気管支あたりに現れ、アデノウイルスやパラインフルエンザウイルスのほか、マイコプラズマやクラジミアなどの細菌が引き起こします。


◎ウイルスには、活動期がある

風邪を引き起こすウイルスには、それぞれ、活動に適した季節や時期があり、各活動期に、風邪の流行を引き起こしています。

そのため、各ウイルスの活動期をつなげていくと、おおよそ1年を通して、風邪を引き起こすウイルスが存在していることになります。


つまり、風邪を予防するためには、一年を通して、手洗いやうがいなどの予防措置を行っていく必要があることになります。


◎風邪の主な症状

風邪の主な症状は、くしゃみや鼻水(鼻汁)、鼻づまり(鼻閉)、咽頭痛、咳、痰などの呼吸器症状や、発熱、頭痛、関節痛、全身倦怠感などの全身症状に分けられます。

なお、これらの症状は、通常、風邪の引き始めから1週間程度で自然に治ります。


しかし、乳幼児や高齢者、体力が低下している方などの抵抗力の弱い患者さんでは、風邪の症状が長引いたり、場合によっては、細菌に感染する二次感染を引き起こしたりして、肺炎などの重篤な疾患を引き起こすことがあります。


因みに、風邪とよく似た症状を引き起こす疾患には、喘息やアレルギー性鼻炎、リウマチ熱、関節リウマチ、肺炎、肺結核、髄膜炎、急性肝炎、尿路感染症などがあります。


そのため、「風邪かな?」と思うような症状でも、急激に発熱してくる場合や、風邪の症状が軽快せずに4日以上続く場合、風邪の症状が重症な場合には、風邪ではない可能性が高くなります。

これらの場合には、早期に医療機関を受診することが必要です。


◎お腹に症状が出る風邪

頭痛や発熱とともに、吐き気や嘔吐、下痢などを伴う場合には、ウイルス性の胃腸炎を発症している可能性があります。

これらは、俗に、「胃腸の風邪」や「お腹にくる風邪」と呼ばれ、消化器系の感染症が原因になります。


特に、冬場には、この胃腸の風邪が現れやすく、ノロウイルスなどによるウイルス性胃腸炎の可能性が高くなっています。

なお、ノロウイルスが原因の胃腸の風邪は、感染性胃腸炎と診断します。


◎流行性感冒とは・・・

流行性感冒(流感:epidemic catarrh)とは、インフルエンザウイルス(influenza viruses)による感染症状のことを言います。

このインフルエンザウイルスによる感染は、風邪と同じウイルスによる感染のため、風邪(かぜ症候群)に該当します。


しかし、インフルエンザウイルスの場合には、その感染力が非常に強く、発熱や倦怠感といった症状も重症化しやすい傾向にあります。

そのため、インフルエンザウイルスによる感染症は、一般の風邪とは区別して取り扱う必要があるため、特別に「流行性感冒」と呼んでいます。
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1 Comments

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波田純  

2016-05-10 18:59

なんとなく体調が悪いと風邪って言うけど、深く考えたことはないものですからね。
勉強になりました。

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